最近、Web3 AI Chatbot（https://app.web3chat.info/）を整備しましたが、他の類似アプリと比較してみたいと思います。
現在の chatbot は、ほぼ同じ技術を使用しており、情報収集→保存→埋め込みの生成→ユーザーの質問を埋め込みに変換して類似度をクエリー→高い類似度の情報を prompt とユーザーの質問と一緒に LLM に投げて回答を生成し、ユーザーに返します。
主なユースケースは次のとおりです：
- マーケットデータの取得。トークンの価格や変動のクエリ、トークンリストの表示など。
- 個別のトークンやプロジェクトの理解。プロジェクトの背景、方向、エコシステムプロジェクト、トークンエコノミクスなどの紹介に焦点を当て、プロジェクトを素早く理解し、詳細な研究に適しています。
- インダストリーナレッジの学習。Web3、ブロックチェーンに関連する概念の学習。
- ニュースのまとめ。業界や特定の領域の最新ニュースのまとめ。
- 最新のトレンド。最新のホットなトピックを把握し、一般的な要求を満たします。
現在の Web3 Chatbot のユーザーは、主に上記のニーズを持っています。問題は、これらの領域で Chatbot が他のアプリに比べてどのような利点を持っているかです。
マーケットデータに関しては、CMC などのマーケットデータのウェブサイトを直接使用すれば良いです。
インダストリーナレッジとニュースのまとめに関しては、LLM のトレーニングデータが古い場合、新しいニュースデータを使用するとまだいくつかの実用的な価値があるかもしれません。しかし、大手企業の言語モデルの機能の最適化（ChatGPT プラグインや Google の組み込み検索機能など）により、これらの機能は既に利点を持たなくなり、むしろ効果が劣る場合もあります。
個別のプロジェクトやトークンの研究ニーズに関しては、主に投資研究者やエアドロップハンターがユーザーです。データ収集のコストが高すぎるという問題があり、深い分析能力を持つ chatbot を実現するには、コストがかかりすぎる可能性があります。
最新のトレンドのニーズは、2 つのカテゴリに分けることができます。1 つは、タイムリーなトレンドの機会を把握する必要があるニーズであり、shitcoin trader のように、低市場価値の山寨コインに対する短期的な投機的な取引者です。このようなユーザーにとって、対話は良い形式ではなく、価格の変動などのリアルタイムの通知を受けるような受動的な情報取得の方が良い形式です。2 つ目は、中期的なトレンドの把握ニーズであり、数週間または数ヶ月先の可能なトピックを予測することです。このようなニーズは chatbot で満たすことができるかもしれませんが、細かくするにはコストがかかります。
現時点では、Web3 AI Chatbot の位置づけはやや厳しいです。マーケットデータプラットフォームや Web3 メディアアプリが代替として存在し、大手企業がモデルを最適化しています。Web3 のようなデータが公開されている領域では、LLM を使用して差別化の特徴を出すのは難しいです。
以下は現在の関連製品のまとめです。参考にしてください。
AlphaRushAI#
ウェブサイト：https://alpharush.ai/
discord でチャットボットと対話することができます。
ハードルが高く、少なくとも 150M の RUSHAI（1000 ドル以上😓）トークンが必要です。
ハードルの問題のため、私はまだ自分でテストしていません。ただし、公式ドキュメントからいくつかの機能を確認できます。例えば：
- イベントの追跡。例えば、将来の 1 週間のトークンのロック解除スケジュールを提供できます。
- 個別のトークンやプロジェクトの説明。
- エコシステムプロジェクトのリスト。例えば、StarkNet 上のプロジェクトのリストを表示します。
- トークンの価格と変動。
- ローソク足チャートの描画。
表示される効果から推測すると、指定された Twitter のメッセージ、いくつかのプロジェクトのドキュメント、イベントカレンダー、トークンの価格データを収集しているようです。
Inflation Universe#
ウェブサイト：https://www.infverse.io/
質問に答えるだけでなく、最近の関連ニュースを表形式で表示したり、回答をまとめたりする特徴があります。
ただし、表内のニュースにはリンクがなく、正確性を確認することができません。表示されるニュースは時には質問と関係がないこともあります。連続した対話機能はありません。
ChainGPT#
ウェブサイト：https://app.chaingpt.org/
知識の質問応答、Solidity コントラクトの作成とレビューができます。
インターフェースはやや粗雑で、連続した対話機能はありません。
Web3Chat#
ウェブサイト：https://web3chat.info/
私が開発した chatbot。
ウォレットでログインして対話します。利点は、メッセージのソースが表示されるため、確認が容易です。また、メッセージはウォレットにバインドされ、ログイン後に履歴を表示できます。また、メッセージはサーバーに保存されず、ローカルに保存されるため、プライバシーがより保護されます。
2 つのモードがあり、News Mode では最新のニュースを取得でき、Project Mode では特定のプロジェクトの情報を具体的に把握できます。
初歩的なメモリ機能があり、連続した対話は可能ですが、効果は一般的です。現在のプロジェクト情報はリアルタイムに更新されていません。
Web3 Analytics AI#
ウェブサイト：https://3gpt.ai/
この chatbot の返答は、統一された形式でコメントとソースの表示がされ、情報のソースを確認するのが比較的簡単です。
最近のニュースに対する返答はまだ改善の余地があるようです。チャットの内容はウォレットに追従しません。ビデオで示されている表、トレンドグラフ、コードの返答機能はまだ完全ではないようです。スワップ機能はまだ実装されていません。